第3学期始業式

2024年1月9日 17時31分

いよいよしめくくりの3学期です。始業式では3名の代表生徒がすばらしい発表をしました。

どの学年も来年度へつながる3カ月になります。

生徒たちとともに一歩一歩進んでいきたいと思いますので、引き続きの御支援と御協力をよろしくお願いいたします。

■ 生徒代表の言葉 「夢の実現に向けて」 ■

4 1年代表

 今、私には獣医師になるという夢があります。

 獣医師になりたいと思ったきっかけは、祖父母の家で飼っていた犬が亡くなるのを目の当たりにし、とても悲しい思いをしたからです。ペットとは言え、家族同然の存在です。そんな動物たちの命を少しでも救える獣医師になりたいと考えています。

 そこで、夢を実現するために大切なことを考えてみました。獣医師なら動物看護士等のスタッフなど、様々な人とのやりとりが必要になります。そんなときに、大切になることの一つは「コミュニケーション力」です。

 私は、2学期の合唱コンクールでパートリーダーを務め、メンバーや実行委員などとコミュニケーションを取り、方向性を定め、納得できる合唱に仕上げました。

 また、部活動では先輩方から初心者の私にたくさんのアドバイスを頂き、助けてもらいながら、吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストなどの大きな舞台で最高の演奏をするという同じ目標をもった仲間と、日々充実した活動ができています。

 そして今学期、学級委員を務めることになります。この3学期は学年の締めくくりの学期で、来学期は先輩と呼ばれる立場になります。後輩の手本になれるよう、まずは気持ちのよい挨拶ができる学級にしようと考えています。挨拶は「心を開く」という意味があるそうです。心から分かり合える人間関係を築く一番大事な部分だと思います。そして多くの人と交流し、コミュニケーション力を高めていきたいと思います。コミュニケーション力は自分も相手も助ける力となります。一人一人が個性を認め合い、持っている力を出し合えば、クラスのみんなが明るく楽しく毎日を過ごすことができます。そして「このクラスで良かった」と感じてもらえるそんな温かな学級にしたいと思います。

 もう一つ大事なことは「努力」です。この仕事をするには、日々新しくなる専門的な知識や技能の習得が欠かせません。今は、苦手教科や弱点の克服をめざして工夫した自主学習ノートを作っています。

 今学期は新しいことに挑戦する学期となります。さまざまな課題に直面しても決して諦めず、周囲に助けを求めたり、人を頼ったりしながら自立した大人になるための第一歩としたいです。

「努力は必ず報われる」という言葉を信じて。

3 2年代表

 私は幼い頃からスポーツに親しんできました。いろいろなスポーツを経験し、小学3年生のとき、ソフトボールを始めました。その時は、まだ、たくさんある中の一つでしたが、中学校に入学し、部活動として本格的に野球に取り組んでいくうちに、私の唯一のスポーツとなり、将来、野球で生きていきたいという思いが強くなりました。私の夢は、「プロ野球選手」です。

 夢の実現に向けて、普段意識していることが三つあります。一つ目は「礼儀を大切にする」ということです。メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手は、どんなときにも周りの人への感謝の気持ちを忘れません。一流の選手は、常にスポーツマンシップを心に留めていることを、私は大谷選手から学びました。二つ目は「努力を惜しまない」ことです。私は副主将を務めています。また、ポジションは投手です。チームのリーダーとして、重要なポジションとして、人一倍の努力が欠かせないと考えています。普段の練習だけでは、決して満足のいく技術を身に付けることはできないので、自主練習を欠かさず行い、常に他の人の先を進まなければならないと思っています。三つ目は「仲間と共に頑張る」ということです。「野球は助け合いと励まし合いのスポーツ」という言葉をある方から教えていただきました。私は、仲間や先生方、家族などいろいろな人に支えられてここまでやってきました。仲間と共に試合で結果を出し恩返しがしたいと思っています。このチームでなら、助け合い、励まし合いながら高い目標を達成できると思います。最後の総体に向け、毎日の練習に必死で取り組みます。

 今日から3学期が始まり、少しずつ最高学年へと近づく中で、勉強面も生活面も精一杯真剣に取り組み、野球との両立を頑張ってやっていくつもりです。夢は語るものではなく、実現させるものです。私の今日からの毎日は夢の実現につながっていることを信じ、前を向いて進みたいです。 

2 3年代表

 私たち3年生は、この3学期に受験を控えています。それぞれの進路を決める大事な時期に、春からの新しい生活に向けて大切にしたいことが二つあります。

 一つ目は、学習において自分のやるべきことをしっかりとやることです。

「塵も積もれば山となる」

この言葉を大切にし、苦手教科の克服に向けて、重点的に力を注ぎます。私の苦手教科の社会科の公民的分野では、問題集やワークを3回は解きなおし、確実に理解できたか確かめながら進めています。もちろん、入試は3年間習ったすべてが範囲ですから、12年生のときに使っていたワークの解きなおしも忘れません。

 二つ目は、自分の言動に責任を持つということを、これまで以上に意識することです。高校生になると、一つ一つの行動に責任が伴い始めます。それは、大人になるためのステップだからです。3学期には、自分のことだけを考えず、視野を広く持って物事を見ることを心掛け、社会に出ても恥ずかしくない言動に努めたいと思います。

 これからの三か月、私は、受験勉強を頑張り、志望校に合格できるように努力します。それは自分の未来につながる一歩になるからです。また、「受験は団体戦」という学級担任の先生から教わった言葉を忘れず、学級の全員が第1志望校合格に向けて邁進できる雰囲気作りを大切にします。そして、小野中学校で教わってきたことを忘れずに、残り三ヶ月悔いのないように生活し、315日、胸を張って卒業します。

 ■ 校長式辞 ■

 新年明けましておめでとうございます。

11日元旦に能登半島沖を震源とする地震が起きました。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様の一日も早い心と身体の回復と被災地における復興が滞りなく進みますよう心から願います。

皆さんは防災に関して今までにもたくさんの学習をしてきました。その学習の中で自助、共助の観点から何を思い、何ができるのか必死になって考えてきました。しかし、テレビから伝えられる映像や話を見たり、聞いたりしていると、自然の脅威があまりにもすさまじく、1人いや、人々がそれに立ち向かっていくことは、難しいと思わざるを得ませんでした。皆さんはどんなふうに思い、考えたでしょうか。

自分の中でこの機会に整理し、災害が目の前で起きたとき、刻一刻と変化する状況を見て、考え、判断し、言葉や行動に起こしていくことや防災への心の備えを怠らないことが大事だと考えます。2年生の防災学習では、近隣の方への気配りや、地域へのボランティアで貢献したいと多くの班で意見を出してくれていました。皆さんの黙祷へ込めた思い、優しさが、被災地に届き、復興の後押しをすると信じています。

 さて、皆さんが、元気に登校して今年度の締めくくりの3学期が、今日からスタートできることに感謝します。

 今年の干支は辰、六十干支では「甲きのえ・たつ)」にあたる年、成功という芽が成長していき、姿を整えていく年といわれます。皆さんは、できる事が多くなり自立しつつある今、飛躍の年にできると信じ切り、取り組んでみてください。

 結びに、皆さんは、一つの行事を終える度にできることが増え、自分にも、仲間で協力して成果をあげることにも自信を深め、自立しつつある皆さんにお願いです。 まとめの3学期に、1年生には、あと3ヶ月で後輩、新入生が入学してきます。2年生としてどんな心持ちで迎えますか。堂々と胸を張って迎えてもらいたい。2年生には、最高学年としての自覚と責任を持てるよう、3年生に安心して卒業してもらえるよう、日々の言動に気持ちを向けてもらいたい。3年生は、小野中のプライドをもち、進路決定という自立への道を極めてほしい。そして、3月の卒業式に、後輩に心残りはない、後は任せた、心置きなく卒業するよと言って旅立ってもらいたい。

 皆さんが、教職員が、総まとめの三学期を輝ける充実した月日にできることを願って式辞といたします。