第2学期終業式

2023年12月25日 07時52分

令和5年度第2学期が終わりました。授業や部活動、多くの行事で、生徒たちはすばらしい活躍を見せてくれました。生き生きとした表情の生徒たちを見て、本当にうれしく思います。これも保護者や地域の皆様の温かい御支援のおかげと心より感謝しております。

明日から冬休みが始まります。御家族のみなさまと充実した日々を送り、1月9日に元気な顔を見せてくれることを楽しみにしています。来年も引き続きの御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

 ■ 生徒代表の言葉「夢の実現に向けて」 ■

1年生代表     IMG_5760

 私の将来の夢は、薬剤師か製薬開発研究者になることです。はっきりと決まっているわけでではないのですが、ドキュメントドラマを見たのがきっかけです。患者さん一人一人の病状や気持ちに寄り添い、それぞれに合わせた薬をお渡しし、患者さんの不安を取り除いたり、前向きな気持ちにしたりすることができればいいなと考えています。

 薬剤師であれば調剤、製薬開発ではどんな目的のどんな薬を開発するかという使命があります。いずれにしても、途中で投げ出したり、他の人に任せてしまうと周囲に迷惑をかけたり、期待してくれた人を残念な気持ちにさせたりしてしまいます。周囲からみても他人任せで身勝手だと思われてしまいます。つまり「自立」した一人前の人間とはとても言えないと思います。私は何かをやる以上、しっかりとした目的意識を持つことも大切だと考えています。

 そこでこの夢を実現するために、この2学期力を入れたことが二つあります。それは、自分の役割に責任を持つことと、目的意識を持って行動することです。

  まず一つ目です。私自身今学期は学級委員や文化祭実行委員になり、さまざまな活動の中心になりました。文化祭実行委員では、開閉会式の機器の設置や運営などを行いました。限りある時間の中で効率的に物事をやり遂げるために、計画的に取り組みました。それぞれが役割をきちんと果たすことでスムーズに行事が進んでいき、すがすがしい気持ちになりました。学級委員としては、落ち着いた生活環境にするために自分自身が時間を守り、相手に聞こえる爽やかな挨拶を心掛けました。また、二分前着席や人を不快にさせる言動を辞めさせるなど当たり前のことが当たり前にできるよう重点的に呼び掛けました。そうすることで、学級の明るさはそのままに少し落ち着いたクラスになったと思います。プレッシャーもありましたが、役割を果たせて達成感を味わうこともできました。

 二つ目です。私は中学に入ってから陸上競技を始めました。中でも短距離走や棒高跳びの種目に取り組んでいます。エンドレスリレーや坂道の往復などがあり、とても苦しいです。最近は冬季強化練習が始まり、きついなと思うこともあります。しかし、小さな目標を持ち、1回1回の練習に集中して取り組むことで、苦しさを乗り越えることができています。小さな目標を数多くクリアすることで自信もついてきました。一人だけではしんどいこともありますが、同学年のチームメイトとともに頑張っています。これからもチームメイトに感謝しながら少しでもタイムを上げる、少しでも高く跳べるようにしていきたいです。

 まだ、自分自身のことが十分理解できておらず、足らないことや改善すべきことが見えていない部分も今は多いと思います。

 これからは自分の芯をしっかりと持ち、周囲に流されることがないようにしたいです。また、自分自身への理解を深め、長所を伸ばすとともに、自分に合った学習法を見つけ、習慣化することで、学力をしっかりと身に付け、夢を実現していきたいです。世の中には様々な病気があり、まだ治療薬のないのも事実です。予測と準備も大切にしながらいろいろなことに挑戦し、自分の人生を切り拓いていきたいです。

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 私の将来の夢は学校の先生になることです。今そう思うのは、これまでのたくさんのすばらしい先生方に出会えたからです。私たち生徒に勉強を教えてくださり、苦しい時でもそばで見守り、支えてくれました。私も、大人になったら、「誰かを支えられるようになりたい」と思うようになりました。

職場体験学習では、小野小学校1年生のクラスで体験させていただきました。学習帳の丸つけを行ったり、授業で分からないことを教えたりしました。先生方の一日の動きを近くで見ることで、授業だけでなく、休み時間にも個別で児童一人一人に寄り添うなど、先生方の優しさを感じることができました。そして、より一層学校の先生になりたいという気持ちが強まりました。

夢の実現に向けて、学校生活で身に付けていかなければならないことがたくさんあります。先生という職業は、人の前で話すことも多く、自分の想いを分かりやすく生徒に伝えなければいけません。私は、今年の体育大会では実行委員を務めさせていただきましたが意見が合わないことも多く、失敗もたくさんしてしまいました。しかし、何度も話合い、意見を交わすことで、最後にはいい体育大会にすることができたと思います。この経験から、誰とでもいい関係を築けるように、これからもコミュニケーションを取ることを大切にしたいです。

私は、生徒に寄り添い目標に向かって、一緒に努力できるような先生になりたいと思っています。私のクラスでは、文化祭の合唱コンクールで、常に先生が私たちをサポートしてくださり、最優秀賞という素晴らしい結果を得られることができました。所属しているバレーボール部では、顧問や副顧問の先生方が常に協力して熱心に指導してくださっています。本当に感謝しています。新人戦では、いい結果を残すことができませんでしたが、課題や悔しさをバネに、今後の部活動も頑張りたいです。

3学期に少年の日記念集会があります。幼い心を捨て、夢の実現に向けて、勉強と部活動の両立を図り、全力で頑張りたいと思います。 

3年生代表     IMG_5765

 私の将来の夢は、スポーツ栄養士になることです。スポーツ栄養士とは、スポーツ選手を食事の面で支える仕事です。この仕事に興味を持ったきっかけは、小学校から続けているバスケットボールです。試合を重ねていく中で、練習による技術面・精神面だけでなく、パフォーマンスを高めるために食事がとても大切な要素であることを学びました。少しでも多くの選手やスポーツに取り組む人の力を引き出す手助けができる仕事に携わりたいと思うようになりました。

私は、夢を実現するために大切にしたいことが二つあります。一つ目は、信頼され、人に寄り添える人になることです。スポーツ栄養士は、選手との信頼関係を築き、精神面からも支えることが必要です。そのため、普段から責任感を持って仕事をすることや、相手の気持ちを理解することを心がけています。

二つ目は、十分な知識を身に付け、努力をし続けることです。私たち3年生は、高校受験まであと数か月です。まず、自分の学力を高めていく努力を続けたいと思います。そして、自分がまだ知らない事や分野について、幅広く理解していく力を身に付け、自分の世界を広げたいと思います。    

私は2学期、体育大会実行委員を務めました。大変なことや不安もありましたが、三冠を達成して、とても充実した経験になりました。そして、そこから学んだことがあります。細部まで意識をすること。妥協しないこと。そして、目標を達成するために、何が足りないのかを考え、改善し、仲間とともにお互いを高め合うことの大切さです。私は夢を実現させるために、2学期に経験したことを生かしていきたいと思います。

より具体的な目標を立て、現実に行動に移す。そして、自分を高める努力を続ける。このようにして、まずは第一志望校に合格し、夢への一歩を踏み出したいです。

 ■ 校長式辞 ■       IMG_5768

 少年老い易く、学成り難し。

これは、西暦11201200年80歳まで生きた中国の哲学者・詩人である朱子という人が詩にした言葉です。今、校門に掲示してある言葉です。若い人たちは、あっという間に歳をとって、その間に学問について結果を上げるということが非常に難しいとの意味です。言い得て妙、昔の方は本当に短い言葉で世の中の動きを表すことに長けていたなと感心させられます。時間が経つのが早い、1日が終わるのが早い、1週間が終わるのが早い、1年が終わるのが早い。もう令和5年(2023)が終わろうとしています。

年末から年始にかけて、どこかでリラックスできる曲でも流して、心静かに今年を振り返り、できたことできなかったことを整理し、これからの目標を新たに決めていく時だと思います。皆さんが、学校行事の一つ一つを通して、時には失敗もしながら、1段階ずつ成長していく姿が見られたこと、本当に嬉しく思っています。自分の成長に自信を持ち、それを礎にして令和6年(2024)を迎えてもらいたいと思います。

 さて、自分の夢について3人に将来について語ってもらいました。やりたいことがあるとその実現のために、逆算して今、何をすればよいか、具体的にわかるから、生活に目的意識が芽生え、充実した日々が送れるのだと思います。それに、プロフリースタイルフットボーラーの徳田耕太郎さんの言ってくれた「楽しむこと」が加われば、パーフェクトでインパクトのある取組になるのではないでしょうか。3人の発表者の皆さん発表してくれたこと本当にありがとう。

3年生は、いよいよ、中学校生活最大の決断、「進路の決定=自立へ向けた第一歩」を踏み出し始めています。どうか目標へ向けてコツコツと努力を積み重ねてもらいたいと思います。

  明日から14日間の冬休みに入ります。

「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり、一生の計は少壮(しょうそう)にあり」ということわざがあります。どうか、この冬休みを有意義に過ごすとともに、命の大切さを改めて見つめ、1月9日の3学期始業式を皆さんが元気に迎えられるようお願いをして式辞といたします。